宅建は丸暗記だけで受かる試験ではありません(かめタイプ編)

勉強時間のタイプ

あなたは「かめタイプ」です。

学習時間の最適解は、400~600時間以内です。

まだ、5つのタイプ診断をされていない人や、もう一度やり直される人は以下をクリックして診断してください。


「チャートでわかる5つのタイプ診断」で「かめタイプ」にたどり着いたあなたは、思っていた以上に苦戦するかもしれません。

「宅建なんて覚えてなんぼの試験でしょ?」となめてかかっていたら、大ヤケドするかもしれません。

他方で「宅建の勉強ってなんなの?」って思われているフレッシュな方も大勢いらっしゃるでしょう。

いずれにしても、長期戦になることを覚悟してください。

おそらく2年以上かかると思ってください。

謙虚に学習にはげんだ結果、もし初受験で合格できたならば、あなたにとっての誇りになりますし、今後の大きな自信にもつながります。

ただし、くどいですが、「宅建なんて誰でも簡単に受かるよ」と、もしも周りの人から言われたとしても、真に受けてはなりません

試験の難易度は人によって大きく違ってきます。このことをキモに銘じておいてください。

2つのタイプ

このページにたどり着いた人のタイプをざっくりと2つにわけました。どちらかにあなたは当たると思います。どっちのタイプでもないと思われる方は、「5つのタイプ診断」をやり直してください。

1つめのタイプの人

子どものころから勉強があんまり好きではなかったとか、そもそも(やんちゃしすぎて)高校や大学受験の勉強をした記憶もない。大学入試でパッとした成功体験もないとか、そもそも大学受験も経験ないしといった、いわゆる受験勉強なんてよく知らない(あるいは興味もない)人たちです。

2つめのタイプの人

中堅大学の合格経験はあるものの、宅建受験で失敗経験がある人です。

そのうえで、1つめのタイプの人は、以下の「1つめのタイプ(準備運動のすすめ)」を読んでください。

2つめのタイプの人は、このページの下の方の「2つめのタイプ(ある程度本気で勉強された人)」へ進んでください。

1つめのタイプ(準備運動のすすめ)

その上で、ここに書くことは、1つめのタイプの人たちへ向けての内容です。

皆さんは、今までいわゆる受験では成功体験がほぼない方だと思います。そもそも勉強方法もわからない人が多いかもしれません。

そのような人が、たとえば、むずかしい内容の法律のテキストを30分間集中して読みなさいと言われたら、どうされますか?

とりあえずテキストを読んだふりだけして、内心どうしたらいいのだろうと途方に暮れるかもしれません。

下手したら居眠りをコクだけかもしれません。

しかし、それは当たり前で、はずかしいことでもありません。

誰だって、苦手なことをいきなりやらされたら、ついていけないのですから。

たとえば、100メートル走の苦手な人に、100メートルダッシュ10本を強制したら、その人はぶっ倒れるかもしれませんよね。

アルコールを受けつけない身体の人に、無理やりアルコールを飲ませたら、急性アルコール中毒でぶっ倒れるかもしれません。

宅建の勉強も一緒です。

むちゃくちゃ難しいテキストをいきなり読まされても、頭の中がパニクるだけで、目が回って気分がわるくなるだけです。

いわゆる消化不良をおこして、口から入った食べものを、そのまま体外へ垂れ流しているだけなのです。

勉強したつもりになっているだけなのです。

宅建の勉強を始める前に、準備運動をしましょう

勉強するクセをつけることから入るべきです。


「いやいや、そんなアホなことを言うなよ」と叱られそうですが…

しかし、なにごとにもプロセスがあります。

たとえばプロ野球選手だって、子どものころからプロの選手のように素晴らしいバッティング、ピッチング、守備走塁などができたわけではありません。

おそらく真似したり、遊びから野球にのめり込んでいったのではないでしょうか?

皆さんも宅建の「勉強」に関しては、まだまだプロではいらっしゃらないはずです。

テキストを読んでも、時間だけがむだに過ぎているだけかもしれません。

そうはいっても、もう試験を受けたことあるし、テキストも読んで理解できるし、問題も解いたりしてるよ。それに宅建の講座を受けたこともあるし、先生の話にも余裕でついていけてるよ。いまさら準備運動なんて言われても…「はぁ??」、と思わた方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、ここは冷静に、まずはリラックスして準備運動から始めるべきだと思います。

まずは、だまされたと思って準備運動のページへおすすみください【後日公開予定】。

2つめのタイプ(ある程度本気で勉強された人)

ここに書くことは、2つめのタイプの人たちへ向けての内容です

これを読んでいらっしゃる人は、大学受験までは人並み以上に上手くいったのに、宅建にはなぜか受からない(トホホ…)

なんてショックに思われている人も多いかもしれません。

そんな人へのメッセージです。

気持ちのリセットボタンを押してください

その上で申します。

今から勉強を再開されるのであれば、ゼロから再出発する気持ちで始めてください。

宅建の勉強はけっこうしてきたというおごりをすてて、自分は初学者なのだという気持ちでゼロから再開すべきです。

なぜなら、本当の初学者は真っ白な状態で宅建の知識を理解・吸収していきます。センスの良い初学者は、あなたのことをあっという間に追い抜いていくからです

不合格にはそれなりの理由があります

それでも初心に戻れない方は、プライドが邪魔をしているのでしょう。

宅建合格のためにご自身が積み上げたてきた努力をすべて否定されたと、勘違いされているのかもしれません。

わたしも大学受験の失敗経験がありますので、不合格のつらい気持ちはわかります。ここを読まれていらっしゃる皆さんはかなりの時間宅建合格のために努力されていらっしゃるのですから、ゼロから再出発するのはしんどいでしょう。

しかし、合格できなかった事実はくつがえせません。

合格できなかったのには、皆さんそれぞれに個別の要因があるでしょう。

あなたが暗記に頼りすぎた勉強を繰り返してきたので、合格できなかったのかもしれません

受からなかったのは、運が悪かったからではありません。

運よく合格することはあっても、運が悪くて不合格になることはそうそうありません。

おそらく、同じ失敗を繰り返されている、あるいはまた繰り返します。

ですので、意識改革をしましょう。

考えるクセをつけましょう

大学受験までであれば、よほどの難関大学でない限り、暗記で乗りきれましたよね。

ぶっちゃけ宅建試験も「宅建業法」に限れば、丸暗記で乗りきれます

権利関係と法令上の制限の範囲は大学の法学部で学ぶ科目ですので、ざっくりと括るならば法的思考力が問われる難しいジャンルです。

もちろん宅建受験生が「学問」をする必要はさらさらありません。

しかし、宅建試験に出る問題はある程度、暗記だけでもこなせてしまいます。しかし、満点を狙うならば、たかが数か月間の丸暗記学習だけですべてを乗りきれるほど甘くもないです。

ただし、「宅建業法」は細かい知識が問われるものの、法律を知っているかどうかが問われているにすぎませんので、ほぼ丸暗記で乗り超えられます。

ですので、宅建試験は丸暗記だけで乗り越えられると錯覚しやすいのです。

しかし、理解する学習も取り入れなければ、とくに権利関係は点数がのびません

考えるクセのできていない人の多くは、合格の壁をあと一歩のところで乗り越えらないでしょう。

それでも暗記だけで受かると豪語される方がいらっしゃれば、その方は、そもそも優秀な方(ご自身が知らないまに理解を伴い暗記している)か、ずば抜けた暗記型の頭脳をお持ちの方なのだと思います。

過度に暗記に片寄った勉強を真似することは、おすすめしません。

92%の正答率をめざしますか?

それでは、試しに権利関係の問題をすべて捨て、それ以外の科目のみで合格ラインにもっていきたかったら、どれくらいの正答率が必要なのでしょうか?

権利関係から例年14問出題されます。

それ以外のジャンルで満点取るとなれば36点です。年度により合格最低点は上下しますが、36点あれば例年はギリギリ合格点です。

そうだとすれば、単純にほぼ100%の正答率があれば合格できます。

ただ宅建の場合、4択のマーク式試験ですので、確率的には4分の1はあてずっぽうで正解できますので、権利関係でも3~4問(14問中の約25%)は取れると仮定したら、権利関係以外の問題は、36問中33問くらいの正解で大丈夫です。

そうすると、権利関係以外のジャンルで、だいたい92%の正答率(36分の33)が必要です。

すなわち、92%の正答率に至れば、ほぼほぼ合格できるでしょう。

しかし、あなたはパブロフの犬ばりの、暗記マシーンになれますか?

宅建試験といえども、暗記だけで正答率90%以上は凡人には難しいのでは?

なにしろ、学習効率が悪いです。

丸暗記はすぐ忘れますが、理解したうえで覚えたことは忘れにくいのです。

ですので、考える勉強へシフトチェンジしましょう。

ただシフトチェンジする前に、まずは意味も考えずに暗記で乗り越えようとしていた悪しきクセを捨て去りましょう

イメージしてみてください

たとえばイメージしてください。あなたがスポーツ(興味がありイメージしやすい趣味などであれば、スポーツ以外のなんでもいいです)をしていたとしましょう。そのスポーツでフォームを崩したあなたはスランプに陥っています。

自分ひとりだけで、崩れたフォームを正しいフォームへ修正することはできますか?

プロの選手でさえコーチのアドバイスなどを聞いた上で、さらに自分のフォーム映像をチェックするなどして、修正すべき箇所を見つけだし、正しいフォームへ修正していきます。

このような作業を素人が一人でやるのは相当しんどいことです。

もちろんセンスの良い方はご自身で修正できるかもしれません。しかし、素人ではそう簡単にはいきません。

ましてや、あなたがもしも運動オンチだった場合、理屈でわかっていても体がついていかず、修正はほぼ不可能でしょう。

宅建の勉強も同じです

宅建の勉強も同じです。

試験に受かっていない法律(宅建)の素人が、間違った考え方をやみくもに覚えてしまったら、もはや自分ひとりで修正するのは難しいことです。

とくに権利関係のジャンルでは不可能に近いかもしれません。

いわゆるリーガルマインドという法的思考センスの良い人は、修正を自分ひとりでやってのけます。

しかし、試験に受かっていないという事実があるのであれば、リーガルマインドのセンスが良いとはお世辞にも言えません。

ですので、間違って丸暗記してしまった知識や考え方を修正するのではなく、思い切ってゼロからやり直した方が効率が良いです。

宅建レベルの資格試験であれば学習範囲はさほど広くありません。やり直しは十分可能です。


もちろん、宅建業法のジャンルで、覚えてなんぼの知識を直前期に丸暗記しなおせばよいだけです。

しかし、とくに権利関係のジャンルでは、暗記型の勉強ではなく、まずは理解すること、考えるクセをつけるところからやり直してください。

これを読んでいらっしゃる皆さんは、権利関係のジャンルも、それなりの時間を割いて学習されてこらたでしょうから、間違った考え方が頭の中にインプットされているでしょう。

いままで暗記したことはすべて忘れて、まずは権利関係において理解する学習を再始動しましょう。

そうすれば権利関係だけでなく、宅建試験の全ジャンルにおいて暗記すべき総量も必然的に減少するでしょう。

具体的な勉強方法のご提案

上記をご理解いただいた上での具体的な勉強方法のご提案です。

下記のページからおすすみください【後日公開予定】

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